羊水というプール。

赤ちゃんは10ヶ月の間、子宮の中の羊水というプールの中で過ごします。そのプールで赤ちゃんがのびのびと育つことができるよう、ママものびのびと健康的な妊娠期間を過ごすことが大切です。

女性は妊娠すると身体も心も変化し、今までと違った日常生活が始まります。その新たな日常生活の中で、強いストレスや大きな不安を感じることもきっとあるでしょう。そんな時こそ、広くて大きなプールでのびのびと、体に負担の少ない「マタニティ水中運動」で、身も心もリフレッシュしてみませんか?

お腹の赤ちゃんの気持ちを感じながら、身も心も健康であるように。
お腹の赤ちゃんが喜ぶ環境づくりをしていきましょう。

マタニティ水中運動とは?

スイミング、アクアビクス、水中ウォーキング、水中ストレッチの総称です。
水が怖い方・泳げない方でも参加しやすい内容になっていることがほとんどです。

マタニティ水中運動のメリット
体重の管理ができ、
お腹が張りにくい
水中運動は陸上よりも関節を大きく動かす事ができ、消費カロリーが多くなるため、定期的に行うことで体重増加を抑えられます。また水中は浮力があるのでお腹の重みも軽減し、お腹の張り(腹緊)が少なくなるため、逆子が治りやすくなります。
妊婦特有の浮腫や
痛みの軽減
水圧により静脈還流が促進され、脚の浮腫や静脈瘤の改善が期待できます。また、腰や股関節にかかる負担を減らすことができ、陸上ではできないうつ伏せの姿勢をとれるので、特に背中の伸びを感じ、痛みから解放されます。
母乳分泌促進
水中で肩や肩甲骨などの上半身を動かすことによってリンパの流れが良くなります。リンパの流れが良い状態に整えておくことで、母乳分泌を促進する効果が期待できます。
精神面の好影響
プールはマイナスイオンがあふれていてストレスフルな気持ちをリラックスさせてくれます。体力がつくことは自信を持つことにつながり、出産・育児を共有できる人とのつながりもできるので、マタニティブルーの予防になります。
分娩時間の短縮
呼吸法の習得
運動習慣が少ない人と多い人を比較すると、運動習慣の多い人の方が1~3時間弱分娩時間が短いというデーターがあります。また、水中での呼吸や泳ぐ時の息継ぎにより、心肺機能が向上し陣痛時の呼吸や出産時のいきみが上手にできるようになります。
産後に向けた準備
妊娠中に水中運動をしている人は産後の体重も落ちやすく、出産による心身のダメージが少ないので産後の回復も順調です。また育児による腱鞘炎や肩こりの予防にもつながります。
マタニティ水中運動のススメ
水の中は実は妊婦さんにとって一番安全で安心な環境。お腹の赤ちゃんを羊水が守っているように、プールも同じようにママの身体をやさしく守ってくれる環境なのです。また、水中という環境を体感することでお腹の赤ちゃんの気持ちを身近に感じることができ、緊張やストレスからも解放され、心も身体も健康な状態を保つことができます。赤ちゃんを産むための健全な精神は健全な体にこそ宿ります。ママがいかにストレスの少ない妊娠期間を過ごしハッピーなマタニティライフを送れるかが重要です。元気な赤ちゃんを産むことができるよう、マタニティ水中運動に参加してみましょう!
注意点
  • 水中運動を開始する時は主治医の許可をもらいましょう。
  • 水温が30℃前後に保たれているプール施設に行きましょう。
(多くのマタニティ水中運動は温水プール施設で行われるので、身体が冷える心配は少ないです)

看護師・助産師
アクアフィットネスインストラクター

浅井 貴子

都内を中心に、妊婦の方向けにマタニティ水中運動のレッスンを担当しているほか、マタニティ水中運動の指導者育成も行なっております。ご興味のある方は下記よりお気軽にお問い合わせください。

参加したい方へ
(妊婦の方)
浅井が担当しているマタニティ水中運動のレッスンは下記スポーツクラブにて開催しております。参加のご希望は各施設へ直接お問い合わせください。
指導者になりたい方へ
(インストラクターの方)
マタニティ水中運動(主にマタニティスイミング)指導者養成コースを企業様・施設様単位で承っております。マタニティスイミングの導入をご検討の企業様・施設様はお気軽にお問い合わせください。当養成コースではこれからの時代に合わせたニュースタンダードのマタニティスイミングを提案しており、医療従事者の常駐を必要としないマタニティスイミングです。医師の監修の下、安全で効果的なマタニティスイミングをお伝えします。
【開催実績】
・高座施設組合屋内温水プール
・尾崎スイミングスクール